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夏の花火とリーズ開幕戦

贈り物の日本酒

いきなり私ごとですみませんが、先日叔父から[夏の花火]という季節にぴったりの日本酒を頂きました。
自分はお酒の経験も少なく、舌が肥えているわけでもないので一般的にはよくあるかもしれませんが、かなり甘口でまろやかな日本酒だと感じました。花火大会や海で泳いだ後の感覚のように不思議なものがありました。このまろやかな甘さは衝撃を与えてくれますし、美味しいですが何杯も飲めるような持続力はありませんでした。(個人的に甘口派ではない為か)
一升瓶なので、息抜きをしたい時やユナイテッドが負けて落ち込んでる時に夏の花火に甘えたいと思います。
かなり長い前置きになってしまいましたが、今回は昇格組ながらエヴァートンに開幕勝利を挙げたリーズについて思うことを持続力という観点で書きたいと思います。

帰ってきたリーズの核は侍!?

22/23シーズンに降格が決まってから、2シーズンの間チャンピオンシップ(イングランド2部)で戦っていたリーズは、遂にプレミアの舞台に帰って来た。そんなリーズの開幕戦はエランドロードにエヴァートンを迎えた。                     キックオフの笛が鳴ると、リーズは選手とサポーター共に、いい雰囲気で勢いもかなり感じられた。この勢いからは、待ちに待ったプレミアリーグという舞台でフットボールを純粋に楽しんでいる印象を受けた。基本的な戦術としては、攻撃時にサイドバックが中に入りながら、かなり高い位置を取っていた。ビルドアップ時は最終ラインにCB二人で回していたので、かなり不安定なところがあったが、そんな中でもチームの歯車を回していたのは、日本代表の田中碧だった。アンカーのアムパドゥが降りてくるわけでも無いので、気の利いた動きができるインサイドハーフの田中が、ビルドアップにも参加した形だ。田中は判断も早く正確な配給や気の利く逃げ道を作り、ある程度チームで押し込んでいくと、本来のインサイドハーフのポジションでダイナミックなランニングで起点を作ったり、失った時は危機察知能力の高さでカバーしたりと3人分と言ってもいいほどの役割をこなしていた。開幕の1試合だけなので断言まではできないが、田中がいないとリーズが成り立たないとまでも感じるほどで、まさに核そのものだった。また試合終盤にも魅せたハードワークは、イングランド人好みのプレーだと思うので、リーズサポーターを中心にかなり好かれるはずだ。 ただ、エヴァートン側がプレスの連動性もなく、全くと言っていいほどに仕上がっていなかったので、相手がプレミアレベルの戦略を持って来た時にも、瞬時の判断と質を魅せれるかが、次節以降の田中碧の見所でもあると思う。 

持続性

そんなエネルギッシュなフットボールスタイルを選手とサポーターによって見せていたリーズだが、この試合の中にも充電時間のような時間があったのも確かだ。後半初めから80分までは、仕上がりを全くと言っていいほど見せていないエヴァートンにも、ボールを保持され、押し込まれる時間が続いていた。このエネルギッシュで攻撃的なフットボールスタイルは、試合ごとではなくシーズンを通しての持続力が残留の鍵であるはずだ。今までにも、開幕戦やファーストホーム戦で爆発的な力を見せていたにも関わらず、降格していったチームは多くいた。実際にリーズの戦術は、かなり不安要素の多い形でもあるし、ポステコグルーのようなはちゃめちゃさも感じるので、この疑問を吹き飛ばしてくれることを楽しみにしている。叔父から送ってもらった[夏の花火]は美味しさと不思議な感覚を与えてくれるが、リーズも人々を楽しませるようなフットボールスタイルで、勝利をもぎ取り、残留をすることができるだろうか??

T(仮)

プレミアリーグに愛情注ぐ人。 ユナイテッドサポーター

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